コーチングのチカラ

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コーアクティブ・コーチングとコーチングの違い

私が学び、そしてクライアントさんに提供しているコーチングは「コーアクティブ・コーチング®」というコーチングです。

今日はこのコーアクティブ・コーチングと一般的なコーチングの違いについて書いてみたいと思います。

 

主に、世の中にあるコーチングはビジネスコーチングとも呼ばれ、

・仕事における課題解決

・その課題解決に向けての行動計画

がメインとなっています。

 

ですので、あくまで前提としてはその仕事において成果を出すことが目的となります。

 

それに対してコーアクティブ・コーチングはライフコーチングとも呼ばれ、その人の人生すべてに焦点を当てます。

ですので、仕事の成果や、それ以外のプライベートも含めての目標の達成はあくまでその人の人生の一部であり、セッションにおいては「その人の願う、もっと大きな『何か』」に焦点を当てながら問いを出していきます。

 

ここで、コーチングの前についている「コーアクティブ」という言葉について説明をしたいのですが、

英語で書くと「co-active」となります。

 

まず、このco-activeですが、「共に」「いっしょに」「協働」という意味になります。

コーチとクライアントは「意図的な協働関係」という、管理するでもなくやらせるでもなく、お互いの意図を通じ合った関係性を築くところから始まります。

 

そして、このco-activeはcoという言葉とactiveという言葉に分かれます。

 

activeはなんとなくわかりますね。アクティブ、そう「行動」です。行動によって、人生の道を切り開いていきます。

 

そして、その前のco(コー)というのがあまり見慣れないと思うのですが、これは自分の中にある願いだったり、想いだったり、何かの源泉などのことを指しています。

 

つまり、想い(co)と行動(active)を両輪にして、人生を前に進めていくコーチングなのです。

 

コーチングはただの行動を進めるためのツールではありません。

その人が、その人らしいありのままの人生を送ってほしい、そしてそこに向けて伴走していきたい、奉仕したいという願いが、このコーアクティブ・コーチングという言葉には込められています。

 

そして、このコーアクティブ・コーチングを進めていくうえで、コーチはとても大きな4つの前提を持っています。

コーアクティブ・コーチングの中では「4つの礎」と呼んでいるのですが、

①人は生まれながらにして創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。

②その人すべてに焦点を当てる

③今この瞬間からつくる

④本質的な変化を呼び起こす

という4つです。

 

「人は生まれながらにして創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。」

私はこの言葉が大好きです。そのように人を見ることができたらどんなに幸せでしょうか。事実、私たちコーアクティブ・コーチはそのようにクライアントさんを見ていますし、世の中を見ています。実際、どんなに困難な場面でも、クライアントさん自身の力でそれを乗り越える瞬間を何度も見てきました。そのたびにコーチは、この「人は生まれながらにして~~」ということを心の底から感じずにはいられません。

 

そして、「その人すべてに焦点」を当て、今その人に起きている課題だけに目を向けるわけではなく、いったいその人にとって今起きていることはどういう意味があるのだろうかということにも問いを持ち、

「今、この瞬間」何が起きているかを、まさにクライアントさんとダンスをするかのように瞬間瞬間からつくり、

最終的にはクライアントさんの「本質的な変化を呼び起こす」のが、私たちコーチの役割です。

 

クライアントさんが自分自身の本当の人生を歩んでいくために、まさにコーチは全身全霊をもって関わります。

 

その関わり、関係性をつくること自体が、コーアクティブ・コーチングの願いでもあり、本質でもあります。

 

 

 

 

 

 

やりたいことをしようとするときに、気が重くなるのは実はいいサイン

コーチングの用語で「サボタージュ」というものがあります。

クライアントさんが何かをしようと決めた後によく出てくるもので、
例えば、
 ・「独立したい!」 ⇒ でも奥さんに「はあ?あんた何言ってんの?」と言われそうだな。。。
 ・「私は実はアロマが好き。夫にアロマの講座に通いたいって言ってみよう」⇒ でも夫に「なんでそんなのに行かなきゃいけないの?」と言われそう
 ・「世界一周旅行に行きたい!」 ⇒ お金もないし、会社も休みが取れないだろう。。。
などなど。上げようとしたらいくらでもあげられます。

サボタージュは脳の作用

サボタージュというのは、このように何かをしたいときに、「どうせお前にはできないだろ」と耳元でささやいてくる「悪魔のような声」とも言えます。

ここでいったん、なぜサボタージュというものが存在するのかを書いてみましょう。

脳はもともと現状維持を好むようになっています。脳神経的には「コンフォートゾーン」とも言ったりするようなのですが、「コンフォート=心地いい」という言葉にもなっているように、脳は実は新しい刺激はあまり好まず、「すでに経験した状態」を好みます。

このコンフォートゾーンというのは実に面白いもので、例えば人は一般的には「もてたい」と思ったりするものだと思いますが、「もてすぎる」とそれはそれでなんとなく落ち着かない気持ちになって、せっかく「もてている」のにも関わらず、わざと「もてないよう」なしぐさをしたりするのです。

このコンフォートゾーンは実はいい方に働くこともあって、例えば学校での成績の順位がいつもは50番くらいなのに、100番くらいになると、「ここは自分の場所ではない」と脳が判断して、その後頑張って50番くらいに戻すように作用するのです。

ここでの「戻す」というのがポイントで、脳は常にいつものコンフォートゾーンに「戻ろう」とするのです。

コーチングで「何かしたい!!」という魂の願いのようなものが出てきた後に、いわゆる現実的な「そんなことできっこない」という声が頭のどこかでささやいてくるのは、まさにこのコンフォートゾーンに戻らせようとする脳の反応であると言えます。

サボタージュがいいサインなわけ

サボタージュが出てくるというのは、まさに脳が「いやいや、そんな未体験な大冒険、耐えきれないかもしれないから困る!!」とリスクを回避しようとサインでもあります。

では、それがなぜ「いいサイン」なのでしょうか。

それはずばり、「とてもダイナミックな人生に向かっている」という証拠だからです。人生は、行動した分だけ自分にとっていいように返ってきます。

これは自分のこれまでの行動を振り返っても、人のことを見ていても断言できます。

せっかく魂の声が「これをしたい!」という声をあげたものをやらないのではこの世に生を受けた意味すら否定することになりかねません。

人によっては、「サボタージュが出てこないことをやっても面白くない」とまで言う人もいます。それくらいサボタージュは「おいしい」サインなのです。

サボタージュのその先に

では、そのサボタージュ、どのようにクリアしていけばいいのでしょうか?

答えはある意味では最も難しく、ある意味ではもっとも簡単なのですが、
 「行動すること」
です。

サボタージュは、その段階ではまだ行動していない中で見ている「妄想」のようなものです。

妄想は、あくまで幻であり、幻想です。その幻想を打ち破るには、「やってみる」という方法しかありません。その行動はとても大きな行動となるでしょう。

決して大きな一歩でなくてもかまいません。少しだけ前進してみる。例えば夢を人に語ってみる、こんな希望を持っているということを話してみる。それだけで何か動き出すかもしれません。

コーチングでは、必ずサボタージュが出てきます。それは厄介なことでもありますが、とてもいいサインです。

私もコーチとして、いっしょにサポートしながら、「サボタージュの先にあるもの」を一緒に見ていきたいと思います。

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